大学の調査で、ガラパゴス諸島に行って来ました。到着後、まず驚いたことは、町があるという事実でした。
考えてみれば当たり前かもしれませんが、「絶海の孤島」、「野生動物の楽園」といったイメージだけを持っていったところ、土産物屋とレストランが建ち並ぶ「観光地」にびっくり。
そしてもちろん、ゾウガメ、イグアナ、シャチ、サメ、ペンギン、ペリカンその他たくさんの鳥たちが!2メートルルールを守りつつ見学。
エコツアーでガラパゴスの自然の豊かさを体験した後は、いよいよ調査。
ガラパゴス国立公園イサベラ島事務所を訪問し、農業、漁業、観光業、すなわち地域住民の生業と公園管理とのバランスをとることがいかに難しかったか、これまでどのように対応されてきたかという取り組みの歴史について伺った。私が関わっているエチオピアのシミエン国立公園も、ガラパゴスと同じく最初の世界遺産として登録され、住民の生業からのプレッシャーにより危機遺産リストに掲載されている。危機遺産から脱却したガラパゴスの取り組みは、大変参考になった。
現在、島の小学校では、通常の教育プログラムとして環境教育が実施されている。
ダーウィン研究所長にもお話を伺った。現在は、ダーウィン研の研究内容やその意義を島民や来訪者に伝えるような取り組みに力を入れているという。
自然遺産保全の最先端をいくガラパゴス、大変勉強になりました。